昔ながらの店

【築地市場】編

東京中央卸売市場の中でもっとも古い築地市場

東京都内には11の東京都中央卸売市場がありますが、その中でも最も古い歴史をもっている施設が築地市場です。
築地というと水産物というイメージがあり、魚のセリが勢いよく行われている様を想像しますが、ここは水産物のほかに、青果物も扱っています。
この築地からは、都内はもちろんのこと、関東近県にも水産物、青果物を供給し、周辺地域の大きな台所的な存在です。

威勢のいい関係者がターレットトラックに乗ってすいすいと自由に動き回ります。
その姿も外国人からすると珍しいのか?写真に収める人も多いのです。

築地は今移設問題で揺れていますが、海外の観光客からすれば築地はいっておきたい観光地であり、また国内からも多くの観光客が訪れるスポットとなっています。
築地の中にはここで働く人たちの胃袋を満足させるおいしいお店がたくさんあるので、それも注目スポットです。

築地はどのような歴史を持っているのか

元々日本橋にあった魚市場と、京橋にあった青果市場を築地に移転したのは昭和10年となっています。
その後、戦争からの復興を果たし、さらにこの市場を広げていくために昭和30年くらいから50年くらいにかえて施設は少しずつ拡充されていったのです。
しかし、昭和60年代すでに施設が老朽化し、また過密化したことで防災上の安全性なども危惧されるようになり、再整備事情の推進が図られます。

築地市場の仮設施設などを建設したところで建設コストの見直しなど行うことになり、平成11年に移転整備を行う事が決定したのです。
今後、築地市場はどういう風にその形を残していけるのかわかりませんが、少なくともお店などは残るところもあるようなので、観光地として残ってくれたら・・・という声も非常に多いといわれています。

築地市場はとにかくすごい規模

生鮮食料品など国内、世界からどんどん入ってくる築地に行くとものすごい活気で、こここそ、パワースポットといえるのではないかと思うくらいだといいます。
水産物だけでも480種類というとんでもない数を扱っているのです。

青果物は促成野菜や洋菜が多く、築地とあまり結びつきを感じないハーブも豊富な品ぞろえになっているといいます。
入荷から販売まで24時間、まさしく眠らない場所なのです。

築地といえば東京が誇る規模であり、東京、また近隣各県の胃袋を戦後からずっと支えてきた歴史を持っています。
建物が老朽化したという事で、移設となってしまいますが、この築地は世界的にも有名なエリアであり、日本の戦後の歴史が詰まっている場所です。
何か、違う形でもいいので築地が残ってほしいと願う人も多く、市場が移設されてもきっと築地は愛されていくのだと思います。